2012年2月2日木曜日

農薬のはなし④ 作物残留基準


Posted by Picasa

前回「農薬の摂取許容量」の続き

今回は、「人間に対する安全な量の決め方」
農薬の有効成分の人間に対する摂取許容量が決まったら、作物別の残留基準値を決めます。
下の表を見てください。



人は日々様々なものを食べて生きています。お米だけを食べて生きている人はいません。
よって、人が日々食べている作物の摂取残留農薬の総和を考慮し、各々の作物の残留基準値を決めます。

まず、摂取残留農薬の総和が前回でてきた1日摂取許容量を下回らないといけません。
X<1日摂取許容量×平均体重)×安全係数
この”X”を基に、各作物の残留基準値(上の表のA,B,C,,,)を決めていきます。
このとき、食べる量等も考慮されます。

て、現在問題になっている放射性物質を含んだあるいは付着した農産物ですが、
基本的には、上記のような考え方に従って基準値を決めるべきです。
原発事故が起きて間もないころは、牛乳から放射性物質が検出されたら、
「地元の物はその牛乳しか飲まず、他の食べ物は原発問題と関係ない地域の物を食べる」
というような考え方の基準だったように思えます。
しかし、この考えは間違いで、口に入れる全ての物の総量を考慮して放射性物質の基準も設けられるべきです。

 リーダーシップの考え方が変わるプレゼン
人の見方が変わります。


フルカワ
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