2012年2月13日月曜日

粳(ウルチ)と糯(モチ)


Posted by Picasa

前回の続きで、今回は”粳(ウルチ)と糯(モチ)”の話


日本人の主食である白米は粳(ウルチ)で、餅として食べるのは糯(モチ)米です。




糯(モチ)粳(ウルチ)
モチは少し丸みがあって乳白色で、ウルチは半透明です。
ではモチとウルチは何が違うのでしょうか。

お米は主にデンプンから成っており、デンプンにはアミロースとアミロペクチンの2種類があります。
このアミロースとアミロペクチン、どちらも材料は同じグルコースからなっているのですが、グルコースのつながり方が違うのです。

























アミロースはグルコース300~5000個がα-1,4結合で繋がった直鎖状の物質です。
一方アミロペクチンはアミロースの様にグルコースが直鎖状に繋がっているのですが、
グルコース30個毎ぐらいでα-1,6結合で繋がり枝分かれします。形としては木の枝のようになります。

ウルチとモチはこのアミロースとアミロペクチンの含量が違うのです。
ウルチはアミロースが2割程度、アミロペクチンが8割、
モチはアミロースが0、アミロペクチンだけで成っています。
インディカ米やタイ米はアミロースだけで成っており、アミロペクチンは含みません。
このようにアミロースとアミロペクチンの割合はご飯の性質を左右します。
続く

フルカワ

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