2012年4月9日月曜日

知的障害者と一緒に働くということは



知的障害者というと皆さんはどんなイメージを持っているでしょうか。
正直、恥ずかしながら私は当センターで障害者雇用を始め一緒に働くようになるまで知的障害者の方たちとは少し距離を取ってしまうところがありました。
今はそのような態度は改めていますが、知的障害と言うだけで身構えてしまう人も中にはいると思います。
現在、岐阜大学農場では4名の知的障害者を雇用しており、彼らにはそれぞれの適正に沿った業務をしてもらっています。
そこで今回は、障害者雇用を始めて4年目、彼らと一緒に働く中でわかってきたこと、実感したこと、考え方が変わったことを紹介しようと思います。

知的障害とは
Wikipediaによると、一般的に金銭管理、読み書き、計算など、日常生活や学校生活上で頭脳を使う知的行動に支障があることを指す、とあります。
乳幼児期には、同年齢の幼児との交流が上手くいかなかったり、言葉に遅れがある。6~15歳くらいになると、記憶力や判断力などが低いため普通学級の授業についていけなかったり、複雑なルールの遊びに参加することが困難。就労しようと思うと一般的な職場への就労は厳しい。など、知的障害者には厳しい現実が待ち構えています。

一緒に働くということ
20124月現在、障害者雇用を始めて4年目。今では4名の障害者の方に働いてもらっています。実際に同じ職場で働いてみて感じたことを紹介しようと思います。
一概に知的障害者といっても、三者三様、十人十色、11人個性も違い、障害の種類、程度も違います。当センターで働いている4名も適性は各々違って感じます。この適性の差ですが、健常者の場合と比べると差が極端に感じます。よって、健常者の部署移動のように知的障害者の方を部署移動するのは難しいように思います。
個性・個人差も激しく、与えられた仕事しかやらない方もいれば、余分なことまでする方もいます。この辺りは察する能力、周りの空気を感じる力(健常者でも難しいかもしれませんが)が足りないことが原因かなとも思います。

一緒に働く上での注意点
このような状況であるため、個々の障害者ごとに仕事のやり方を工夫してあげる必要があります。1人で任せられる仕事もあったり、目が届く範囲で仕事をやらないといけない場合もあります。個人をみると、1人で任せられる方もいれば、1人では任せられない方もいます。個人の性格や振る舞いと仕事の性質の見極めを健常者の場合以上に慎重に行わないといけません。

知的障害者の学生が通う特別支援学校の同じクラスの学生でも個々の差は非常に幅が広いように感じます。当センターではその中でも優秀な生徒を採用しました。このような採用の方法をとっても仕事をしてもらう上での苦労や注意点、失敗が多くあります。特別学校の生徒を雇う場合は、当センター以上の苦労がありそうです。

障害者雇用と社会進出の研究を行っている当センターは障害者の社会進出を支援しています。健常者以上に就職が難しい障害者の方たちの1人でも多い社会進出を応援しています。
何かわからない事があれば、お問い合わせは最下部お問い合わせからご質問ください。
フルカワ
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