2012年4月2日月曜日

田んぼの稲からお米になるまで知っていますか?


田んぼの稲からスーパーに並ぶお米ができるまでの工程を知っているでしょうか。
農業や食品に係わる方以外は詳しくは知らないのではないのでしょうか。
ましては食育が必要とされる子供たちは知らないのが当然だと思います。
そこで今回は近年重要視されている食育を推進するためにも、田んぼの稲が収穫されてからスーパーに並ぶお米になるまでを紹介しようと思います。

1.収穫

収穫はコンバインを使って行います。今の日本で手刈り収穫しているところは0と言っていいでしょう(実習は手刈りですが)。
コンバインとは、英語で組み合わせるという意味の動詞です。つまり、稲刈りと脱穀を同時に行う機械とらります。この脱穀とは稲穂から籾を取り外すことです。

2.乾燥
コンバインで刈り取った籾は乾燥機を使って乾燥されます。刈り取り直後の籾は水分が高く、適正な水分にしないと不敗の原因となります。収穫直後の籾の水分は20~20後半%ですが、この過程で約15%まで乾燥させます。この乾燥機、燃料は灯油、籾を循環させながら熱風を当てて乾燥させていきます。
3.籾すり

















乾燥を経た籾を籾すりすることによって、籾から籾殻を取り外し玄米をとりだします。右の写真の2つのローラーの間を籾が通り、左右のローラーの回転速度が違うため、籾の左右で籾がらがずらされ玄米になります。


4.選別
籾すりを経た玄米は選別機にて選別されます。このとき不完全米(小さい物など)は除かれ、場合によって光選別機によって虫食い米などを除去します。岐阜大学農場では玄米販売となるので、この段階で袋詰めします。

5.精米
普段みなさんが食べているお米は玄米から糠の部分を取り除いた白米です。玄米を精米機で糠を除去し、袋詰めされ店頭に並びます。玄米の表面を削って糠を取り除くのですが、この削る割合を精米歩合といい、精米歩合が低いほど削る部分が多いことを意味します。普通米は90~92%です。

稲が収穫されてからお店に並ぶまではこのような工程があります。農産物は収穫してから店頭に並ぶまで様々な作業をしなければいけません。みなさんも手に取る農産物を食べる前にどんな栽培をされ、加工をされたのか想像してみてはいかがでしょうか。
フルカワ


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...