2012年3月30日金曜日

刈払機安全教育 振動障害


3月15、16日に美濃加茂農場で刈払機安全教育を開催しました。

農業には不可欠な刈り払い機。その使用に当たっては刈払機取扱作業者の資格を持っていることが望ましく、労働として刈払機を使用する場合、この資格を有していないと労働安全衛生法違反となります。

個人で敷地内の草刈りをする場合にはこの資格を有していなくても行うことができるが、刈払機安全衛生教育の内容には機械の点検整備もあるので安全衛生教育を受けるのが望ましいです。

今回は、安全衛生教育のなかで振動障害とその予防ついて紹介しようと思います。
振動するものを使用することは身体が振動に曝されるということです。
身体が振動に曝され続けると、身体は異常を示し始めます。

振動障害















身体が振動に曝され続けると、これら3つの障害が発生します。

1.末梢循環障害
振動に曝されると、血管は収縮します。さらにそこに、寒さ、加齢、喫煙による血管収縮も加わった結果、血流が妨げられ、末梢循環障害が発症します。

2.末梢神経障害
振動に曝された結果、末梢神経が異常をきたし、感覚異常や、筋肉の脱力や委縮が起きます。

3.骨・関節系の障害
振動に曝された結果、骨や関節に障害が発生します。関節が変形し、痛みが起き、可動域は狭くなります。

このような障害を発生させないためにも予防が大切です。発症してからの治療では元に戻らない可能性もあり、時間もかかります。

振動障害を防ぐには

使用する振動工具の振動を減らす
振動工具の振動が無駄に大きければ大きいほど、振動障害になりやすいといえます。
工具の故障を未然に防ぎ、適切な部品を用いましょう。

作業時間を減らす
振動工具を使用する作業の時間を減らせば、振動への曝露時間が減り、振動障害の予防になります。振動工具を使用しない仕事と組み合わせるなどしましょう。

早期発見
振動障害でも初期で対処すれば今後も振動工具を使用した作業を行うことができます。

バイクを乗る方は、バイクの運転も身体に振動を与えます。また、喫煙や加齢、寒さによって血管が収縮し、振動障害を誘発します。日々の生活にも注意しながら健康的に作業しましょう。

フルカワ
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...