食べ物のおいしさって、見た目や香り、雰囲気が大事ですよね。高級なレストラン等はもちろん雰囲気にも大変気を遣っています。
先日、東京でこんなイベントがありました。
このイベントは真っ暗な状態での食事会。見えない状態で食べることで新しい発見をしてほしいという試みです。
5種類の料理を真っ暗闇の中で食べ、その料理の色(ex.トマト料理なら赤)、調理法(ex.煮る)、味(ex.甘い)、素材を当てるこのイベント、全問正解者は僅かしかいなかったそうです。
つまり、ヒトが食べる食べ物の味は視覚やその場の雰囲気からの情報にずいぶんと影響されることがわかります。何も見えない状態で食事をしても何を食べているのかよくわからないですよね。
こんな論文もあります。
この論文では、被験者に「視覚と嗅覚を遮断」、「視覚だけを遮断」、「嗅覚だけを遮断」した状態で誰もが飲む一般的な飲料を飲んでもらい、何を飲んだか当ててもらいました。
結果、もちろん「視覚と嗅覚の両方遮断」した状態での正答率は最も低く約50%でした。味だけではわからないものですね。水を水ではないと判断した人もいるくらいです。なんと、ぶどうジュースの正答率なんて約10%です。
「視覚だけ遮断」と「嗅覚だけ遮断」では、「嗅覚だけ遮断」した方が正答率は高いです。つまり、視覚は嗅覚よりも味の判断には大きな影響を与えることがわかります。
経験的にも、実験結果からみても食べ物を味わう際には見た目や雰囲気、においが重要だということです。
料理を作るときは見栄えや雰囲気作りに凝ってみるのもいかがでしょうか。
フルカワ
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