

前回「農薬の安全性試験」の続き
今回は、「人間に対する安全な量の決め方」
人間に対する農薬の許容摂取量は次のように決められています。
まず、慢性毒性、発がん性、繁殖性、催奇形性の長期毒性試験から「無毒性量(その動物が一生涯にわたり摂取し続けても何ら影響のない最大の薬量)」を設定します。
この時の無毒性量は、最小の値の試験の量を基にします。無毒性量が大きいほど、安全な物質、小さいほど、危険な物質となります。
この無毒性量に実験動物と人との種差や個体差を考慮し、安全係数(1/100~1/500)を乗じ、1日摂取許容量が求められます。
この1日摂取許容量に平均体重を乗じた値は「その人が毎日その量を一生涯にわたり摂取し続けても何ら影響を及ぼさない量」を表しています。
このようにして求められた、1日摂取許容量は、食品安全委員会からパブリックコメントを求めた後に、設定されます。
1つの薬の摂取許容量はこのようにして設定されますが、同じ薬でも複数の作物で使用されことは多々あります。
よって、作物別の残留許容量が決まってくるわけですが、次回に紹介しようと思います。
さて、農業とは直接関係はありませんが、、
リチャード・セント・ジョン「成功者だけが知る、8つの秘密!」 | Video on TED.com
当たり前のことを自信を持っていっていますが、出来ていない事も多いですよね。英語の勉強にもなります。
フルカワ